HUMAN
アートプラザの流儀
駆け出しの頃の師匠がミックスしたものがとにかく格好よくて、
ずっと目標にしてきました。
もうお亡くなりになられたので、どこまで近づけたかはわかりませんが、
あの頃のすごいイメージのまま目標であり続けていてくれることがありがたいですし、
そう思える人に出会えて本当にラッキーでした。
機材が進化して、誰が作業してもある一定のものはつくれるようになりましたが、
その先の自分らしさをどこで出していくか、常に考えます。
音は凝りだすと際限がないので、いかにお客様の意図を汲み、
限られた時間で期待以上のものを創り出すかがこの仕事の醍醐味だと思っています。
機材を使いこなすのはもちろん、それ以上に腕を磨き続け、
一職人として勝負していきたいです。
自分らしさはもちろん大切ですが、
こだわるあまり時間がかかりすぎてしまったのでは本末転倒です。
与えられた時間の中で、いかにいいものをつくるか。
編集の仕事=接客業であるという意識が大事だと思うんです。
また接客業という意味では、当然お客様とのコミュニケーションも重要です。
相手の要望をしっかり汲み取らないと納得してもらえませんし、
狭い空間の中で長時間一緒にいることも多いので場の雰囲気をよくする努力も必要です。後輩に仕事を教える機会も増えましたが、
自分自身エンドロールに初めて名前が載った時の喜びを忘れず、
これからも楽しんで仕事をしていきたいですね。
楽しいことを考えると、つくるものも面白くなりますから。
この会社の一番の宝は、現場の人たちの技術力。
その能力を最大限に発揮してもらえればと、
新たにYouTubeチャンネルを立ち上げようと考えています。
従来どおり、お客様のオーダーには応えつつ、自分たちで企画を出し合って、
自社の魅力をアピールしていく。
動画やSNSを通じてアートプラザがどういう会社かを発信することで、
お客様も広がっていくと思っているんです。とはいえ、義務感で動きたくはありません。自分自身が楽しむ、やりたいことをやるという姿勢で向き合わないと、
新しいものは生み出せないし、見る人にも興味を持ってもらえないからです。
そうやって試行錯誤した結果、
少しでも会社の魅力が伝わっていけば嬉しいですね。
当社の魅力は、いい意味でお客様との距離が近いことです。
腕は一流でも人とコミュニケーションをとるのは苦手・・・と
いう技術職の方も少なくないと思うのですが、
仕事のやりやすさや効率が重視される今はそれでは通用しません。
その点、かねてから人を大切にする風土があり、
お客様と積極的に言葉を交わし、意思疎通を図りながら関係を築いてきた当社だからこそ汲み取れる想いがありますし、
世の中の変化にも柔軟に対応していく力が自ずと備わっているのです。
既存のお客様により一層のサービス向上を図るのはもちろん、
新しい拠点を活用して何ができるのか、
余計な枠はすべて取っ払って
新たな一歩を模索していければと考えています。